だいきろぐ

記録的ないろいろ

アツいぜ!地球温暖化

2015年

10月20日:気温上昇を2度未満に抑えるのは困難。OECD発表
経済協力開発機構OECD)は各国が表明している温室効果ガス排出削減目標を達成したとしても、2040年ごろには累積排出量が、気温上昇を2度未満に抑えるのに必要とされる上限値を上回ってしまうとの報告書を発表した。加盟する先進34カ国に、温室ガス排出量が世界1位の中国や3位のインドなどを加えて各国の目標を分析。多くの国が自国の削減割合を加速的に増やしておらず、不足傾向だという。
 
9月15日:アメリカと中国が来週の首脳会談後に温暖化への対策を発表する方針
オバマ米大統領と中国の習近平国家主席は来週の会談で、温室効果ガス排出量を削減するとの両国の誓約を具体化するガイダンスを発表する方針だ。気候変動抑制のため米中両国がそれぞれ国内で講じる措置の指針となる内容となる予定。
米中はそれぞれの都市と州(中国の場合は省)が、気候変動を抑制するため類似の措置を講じると発表。対象となる中国の都市と省は、同国都市部の総排出量の約25%を占めており、2030年以前に排出量が減少に転ずるようにする計画を提出する。2030年以前に減少に転じさせるというのは同国の国家目標だ。最大級の都市である北京と広州は、排出量のピークを早ければ2020年にすることを狙う。
両国の気候変動担当者らは来週の米中首脳会談のため、今週ロサンゼルスで会合し、都市や州(省)などが講じる措置を作成する。
米国側では、カリフォルニアコネティカットなどの州と、アトランタ、ボストン、ロサンゼルス、ワシントン、シアトル、ヒューストンなどの都市が行う見通し。
 
5月26日:世界の海面上昇が予測を上回るスピード
NASAの科学者は1992年以降に世界の海面水位が平均8cm上昇したと発表、従来の予想が甘かったとした。今後、温室効果ガスの排出量が増加せず、気温上昇が2℃以内に抑えられたとしても、世界各地の沿岸部の地形が一変するほど海面が上昇するおそれがあるという。
米国NASAジェット推進研究所の氷河学者エリック・リグノ氏は、「地球温暖化により、海面水位は今後数百年のうちに数m上昇する可能性があります。私たちは6m以上と予測していますが、実際のところはわかりません。100年で50cm上昇するかもしれませんし、数mかもしれません」と語る。
 
5月:インドの熱波での死者が1100人を超える
インドを襲っている熱波での死者数が1100人を超えた。南東部テランガナ州やアンドラプラデシュ州を中心に、貧しい労働者や高齢者、路上生活者らが犠牲となっているという。熱波は数日間は続く見通しで、首都ニューデリーでも気温が45度を超えている。保健当局は、日中は屋外の作業を控えて日影にとどまることなどを呼びかけている。
英紙インディペンデントや米紙ウォールストリート・ジャーナル(いずれも電子版)などによると、この研究結果は、英ノーサンブリア大で応用数学天文学を専攻するバレンティーナ・ザーコバ教授の研究チームが今月、英ウェールズで開かれた王立天文学会の国立天文会議で発表したものだ。
太陽の活動についてはドイツの天文学者、ハインリッヒ・シュワーベ博士(1789~1875年)によって、10~12年周期で変化することが分かっている。
 
2014年
大気中の二酸化炭素観測史上最高レベルに達する
大気中の二酸化炭素の平均濃度が国内の3か所の観測地点のうち2か所で初めて400ppmを超えたことが気象庁の観測で判明。
気象庁が観測を続けている岩手県大船渡市と沖縄県与那国島南鳥島の3か所の大気中の二酸化炭素濃度の2014年の平均濃度はいずれも2013年を上回り、大船渡市で401.3ppm、与那国島で401.7ppmと、2か所で年間の平均として初めて400ppmを超えたほか、南鳥島でも399.5ppmとなった。
各国の科学者などで作る国連IPCC気候変動に関する政府間パネルは、今世紀末の気温上昇を2度未満に抑えるための二酸化炭素濃度の目安を420ppm程度としているが、気象庁によると国内の観測地点では、いずれも毎年2ppm程度の上昇が続いていて、現在の傾向が続けば10年ほどでこの目安に達することになる。