だいきろぐ

記録的ないろいろ

緊迫する日本と中国の境界線、東シナ海。

2015年


9月15日:外務省が東シナ海での中国のガス田開発に抗議
外務省は、東シナ海日中中間線付近で中国が建造した計16基のガス田掘削施設のうち、4基で開発を続けているとして、中国に「境界未画定の水域での資源開発は遺憾だ」と抗議した。
開発継続は9月上旬から中旬にかけて確認。日本は7月、中国のガス田施設の写真を公開して作業中止を求めており、中国が要請に応じていない実態が浮き彫りになった。
抗議は東京と中国の外交ルートを通じて伝達したもよう。ガス田共同開発に関する平成20年の日中合意に基づく実務者協議の開催を併せて要求。外務省はホームページで、開発継続を確認できる写真を新たに公開した。
4基はいずれも25年6月以降に新たに確認された施設。掲載された写真では、ガス田の掘削に使用するとみられる設備が新たに増設されたほか、天然ガスを燃やしたとみられる炎が上っている様子が分かる。

2004年

6月

日中中間線」付近での中国のガス田開発が判明

2008年

6月

日中両政府が東シナ海ガス田「白樺(中国名:春暁)」に中国の法律に従う形で、日本法人が資本参加すること、日中中間線」をまたぐ北部海域に共同開発区域を設けること、などで合意。両国で見解が分かれる排他的経済水域EEZ)の境界線問題については棚上げとする。

2010年

9月

沖縄県尖閣沖での中国漁船衝突事件が発生。中国が東シナ海ガス田の共同開発の交渉延期を通告

2013年

6月

日中中間線」付近で中国による4基目のガス田開発施設の存在が判明

2015年

4月

安倍首相が習国家主席との首脳会談で2008年合意に基づく協議を呼びかけ

7月

官房長官日中中間線」の中国側で新たに12基の構造物が確認され、すでに確認済みの4基と合わせて16基になったと発表。一方的な資源開発の中止を求めた。